訪問看護と訪問介護の違いについて詳しくみていきます

訪問看護と訪問介護は、どちらも在宅で生活する方を支援するサービスですが、その目的、提供するサービス内容、従事者の資格などに違いがあります。

訪問看護

■目的: 病気や障害のある方が、住み慣れた家で安心して療養生活を送れるように、医療的なケアを提供すること。

• サービス内容:

  • 病状の観察と判断

  • 医療処置（点滴、注射、カテーテル管理、褥瘡処置など）

  • 服薬管理

  • リハビリテーション

  • 精神的なケア

  • 家族への支援や相談

• 従事者: 看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など

• 利用条件: 医師の指示書が必要。介護保険または医療保険が適用される。

• 特徴: 医療的な視点からのケアが中心。病状の悪化防止や、QOL（生活の質）の向上を目指す。

訪問介護

■目的: 高齢や障害により日常生活に支障がある方が、自宅で自立した生活を送れるように、生活援助や身体介護を提供すること。

• サービス内容:

  • 身体介護（食事、入浴、排泄、着替え、移動の介助など）

  • 生活援助（調理、洗濯、掃除、買い物など）

  • 通院介助

  • 相談・助言

• 従事者: 介護福祉士、介護職員初任者研修修了者（旧ホームヘルパー2級）、生活援助員など

• 利用条件: 介護保険が適用される場合、要介護認定を受ける必要がある。

• 特徴: 日常生活のサポートが中心。利用者の自立支援や、生活の質の維持・向上を目指す。

どちらを利用すべきか

• 医療的なケアが必要な場合は、訪問看護が適しています。

• 日常生活のサポートが必要な場合は、訪問介護が適しています。

• どちらが必要か判断に迷う場合は、かかりつけ医やケアマネジャーに相談することをおすすめします。

補足

• 訪問看護と訪問介護は、連携してサービスを提供することがあります。

• 訪問看護ステーションによっては、介護保険の訪問介護サービスを提供している場合があります。

不明な点があれば、利用前に事業所へ確認するとよいでしょう。