ストレッチャー車椅子は、その名の通り、ストレッチャーと車椅子の両方の機能を兼ね備えた福祉用具です。利用者の状態に合わせて、座った姿勢から水平な状態まで、様々な角度に調整できるのが特徴です。
以下に、ストレッチャー車椅子のメリットとデメリットを解説します。
メリット
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一台二役の利便性: ストレッチャーと車椅子の両方の機能を備えているため、一台で移乗や移動、休息など、様々な用途に対応できます。
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姿勢変換機能: 利用者の状態に合わせて、座る、リクライニング、水平になるなど、姿勢を細かく調整できます。これにより、体圧分散や呼吸のサポート、むくみの軽減など、様々な効果が期待できます。
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移乗の負担軽減: ベッドから車椅子、車椅子からストレッチャーなど、移乗の回数を減らすことができます。これにより、介護者の負担を軽減し、利用者の安全性を高めることができます。
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体調不良時の対応: 体調が急に悪くなった場合でも、ストレッチャーとして水平にすることで、楽な姿勢を保つことができます。
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長距離移動の快適性: 長時間座っていることが難しい方でも、リクライニングや水平にすることで、楽な姿勢で移動できます。
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医療現場での活用: 病院や介護施設など、医療現場での利用に適しています。診察や治療の際にも、姿勢を調整することで、スムーズな対応が可能です。
デメリット
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価格が高い: 一般的な車椅子に比べて、価格が高額になる傾向があります。
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サイズが大きい: ストレッチャーの機能を持つため、一般的な車椅子よりもサイズが大きくなります。そのため、狭い場所での取り回しが難しい場合があります。
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重量がある: サイズが大きい分、重量も重くなります。そのため、持ち運びや操作に力が必要となる場合があります。
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操作が複雑: 姿勢調整機能など、多機能であるため、操作が複雑になる場合があります。
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保管場所が必要: サイズが大きいため、保管場所を確保する必要があります。
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自走が難しい場合がある: リクライニング機能やストレッチャー機能に特化しているため、自走が難しい機種もあります。
ストレッチャー車椅子を選ぶ際の注意点
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利用者の状態: 利用者の身体状況や介護度に合わせて、適切な機能やサイズを選びましょう。
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使用場所: 使用する場所の広さや通路幅などを考慮して、取り回ししやすいサイズを選びましょう。
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操作性: 介護者が操作しやすい操作性であるかを確認しましょう。
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安全性: 安全基準を満たしているか、安全ベルトや転倒防止機能などが備わっているかを確認しましょう。
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価格: 予算に合わせて、必要な機能が備わっているかを確認しましょう。
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レンタル: 購入前に、レンタルで試してみるのも良いでしょう。
ストレッチャー車椅子は、利用者の状態や介護環境に合わせて、適切な機種を選ぶことが重要です。専門家や福祉用具の販売店に相談しながら、最適な一台を選びましょう。
